インプラントを学ぶ

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人類最古のインプラント

インプラントは最新の歯科医療技術のひとつでありますが、顎の骨に人工の歯を埋め込むという治療は随分昔からされてきて、実際に埋め込んだまま長く生きていた人がいたことが化石などから知ることができます。現在わかっている最も古いインプラントと呼べるものは紀元前600年頃の古代マヤの貝で作ったインプラントです。この人骨の主は、これを長年使って暮らしていた形跡が残されています。このマヤ文明にすでに実用的なインプラントが存在したわけです。また紀元前550年頃のトルコでつくられた石製のインプラントが発見されています。古代ローマの時代には顎の骨に鉄が埋め込まれていたという驚くようなインプラントをされた人骨が残されています。古代ローマ人が歯を失った理由はわかりませんが、それだけの技術を有していたということはあなどれません。彼らがインプラント治療を受けた時には麻酔はあったのだろうか?消毒はどうしていたのだろうかということを考えると想像を絶する命がけの治療だったのかもしれません。一方で古代には各地で儀式としての抜歯の習慣もありましが。それでもなんとか失った歯を取り戻したいという欲求が古代のインプラントに結びついたのでしょう。

医療現場でのインプラントの歴史

歯科治療の現場でインプラントが登場したのは1910年代のことで、20世紀前半の間には様々な方式が考案され実際に治療に取り入れられましたが、予後は非常に悪いものばかりでした。現代のものに近い実用的なインプラントが考案されたのはチタンが骨と結合することが発見された20世紀半ば以降のことです。その後の研究開発は目ざましいもので、最初は北米を中心に広まっていったインプラントも世界中に普及するようになりました。インプラントを骨といかに馴染ませるかという表面の形状や材質の技術の進歩は著しく、今では失われた歯槽骨の再生技術も生み出されました。日本でもインプラント治療を実施している医療機関が増えていることは、たびたび新聞やテレビで取り上げられたり歯科の待合室で見られるようなインプラントを奨励するポスターなどからも窺えます。インプラントが普及して健康な食生活を取り戻す人が増えているのと同時に、一方ではトラブルの話も増えているという現実があります。また、費用の面でも多額の出費になるので誰でも簡単にインプラント治療が受けられるわけではありません。さまざまな問題をまだたくさん残していますが、今後の技術の発達と普及が非常に期待されている治療法には違いありません。

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